変形した土地に建物を建てようとした場合、どうしてもデットスペースが生まれがち。
できるだけ有効に建てるには、建物を変形させなくてはなりませんね。
意外とこれが簡単そうで難しい。
最近では建物の骨組みは機械で加工(プレカット)するのが当たり前。
でも角度が変形していると途端に加工が難しくなり、追加料金が発生してきます。
こんな時こそ長年の経験のある大工さんの出番。
最近は住宅の建て前(上棟)と言っても、ただ図面に従って組み立てるだけでつまんないと漏らしていた大工さんが、頭をひねり、手加工した建物を紹介します。
この土地は、道路拡幅により変形した土地が残り、長方形の建物を当てはめると随分と小さな建物しか収まらない状況でした。
フェンスと住宅の間を有効に活用するには、台形の建物にする必要になります。
建物の躯体は直角には交わらず、そのため全ての仕口に不思議な角度がついています。
ただ組みあがりはバッチリで、思った通りの出来栄え。さすが棟梁!
この大きさの建物になると、建物の用途が車庫や倉庫であっても建築確認が必要です。
ではまた。